2013年3月30日土曜日

OM-D E-M5 その10(LUMIX 42.5mm/F1.2)


前回は「OM-D E-M5 その9(望遠レンズLUMIX 35-100mm/F2.8)」で望遠レンズを紹介したが、今回は発売の待ち遠しい単焦点レンズを紹介する。

現在パナソニックのマイクロフォーサーズレンズのロードマップでは、大口径の42.5mm F1.2ポートレートレンズと150mm F2.8望遠レンズの開発が発表されている。
これらのレンズは光学式手ブレ補正を内蔵している。OM-Dを持っている私としてはどちらでもよいが。
フォトキナ2012や2013 International CESで公開され、外観も発表されており両レンズのモックアップも公開された。肝心の発売時期は未定で、2013年中にでるのか2014年になるのかも分からない。
これは根拠のない憶測だが、F1.2ポートレートレンズはLeica名義になるのではと推測する。F1.2であればF2.8では表現できない絵が撮れるのではないかと期待している。そしてパナソニックの20mm/F1.7、25mm/F1.4というレンズ性能には優れているけど、AFが遅かったり、不具合じゃないかと思うくらいレンズの羽根音がうるさかったりという短所を改善されたいいレンズを作ってくれると期待する。

その11カメラバッグ(POTACAME/Magazine Wonder)へ

OM-D E-M5 その9 (望遠レンズ LUMIX 35-100/F2.8)

前回は「OM-D E-M5 その8(LUMIX 12-35mm/F2.8 vs 7-14/F4)」でズームレンズと広角レンズの比較を行ったが、今回は昨年発売されたF2.8望遠レンズを紹介する。

パナソニック12-35mm/F2.8は所有しており、このレンズを利用し始めてからお気に入りであった20mm/F1.7単焦点レンズは結局ヤフオクで売却した。その事からも素晴らしさを実感しており、次は35–100望遠レンズを買おうと決めていた。そして価格が下がるのをしばらく様子を見ていたが、最近中古で購入した。
装着した感じは写真の通りだが、大きすぎずOM-Dにもよく似合う。(この写真だと紫がかって見えるが実際はそんな紫は目立たない。)
35-100mm(35mm換算だと70-200mm)でこの重量360gはマイクロフォーサーズの真骨頂。さらにはインナーズームで防滴防塵でOM-D持ちの私はあまり関係ないが手振れ補正もついている。
同封のレンズフードを取り付けるとかなり大げさな感じになり、おそらく私は使用しないだろう。
フードが無い状態であれば、普通に持ち歩けるし普通に使える。これは結構僕にとっては重要で、フルサイズで200mm望遠レンズではそうはいかない。町中や友人といる時に使おうものなら、カメラ本気感丸出しでどうも気が引けるし、妻も引く。お手軽まではいかないが、カメラかじってますくらいの感じでカメラを持ち歩き、町中で普通に使えるギリ許される範疇かと。レンズ外観や僕のカメラ観はそれくらいにして、このレンズで目黒川の桜を撮ってきた。
望遠レンズは遠くの被写体に寄れる事で(当たり前だが)、新たな発見がある。
目黒川の橋から桜に寄れる。桜越しに渋谷駅乗り入れで話題の東急東横線がボケる。素晴らしい。
この重量ならいわゆる大三元レンズ(7-14,12-35,35-100)の三本とOM-Dを旅行に持って行っても苦にならない。こんだけ手軽に200mm望遠を手にしていまうと更なる望遠も欲しくなる。。

その10(LUMIX 42.5mm/F1.2)へ


2013年3月13日水曜日

OM-D E-M5 その8 (LUMIX 12-35mm/F2.8 vs 7-14mm/F4)

前回は「OM-D E-M5 その7(LUMIX 20mm/F1.7 vs 12-35mm/F2.8)」で単焦点レンズとズームレンズの比較を行ったが、今回はその5で紹介した広角レンズLUMIX 7-14mm/F4とズームレンズLUMIX 12-35mm/F2.8の実際の写真でその違いを検証する。

同じ12mmでの比較、まずは12-35mm/F2.8。
12mm F2.8 0.016667 ISO500
背景のボケも含めて、バランスよく被写体を捉えている。

次に7-14mm/F4
12mm F4.0 0.016667 ISO800
12-35mmに比べると当たり前だけど、ボケ具合もだいぶ違う。

最後に同じ位置から7-14mmで7mm広角。
7mm F4.0 0.016667 ISO800
これぞ7mmの広角の世界。天井も含め部屋全体が納まっている。奥行き感が半端では無い。狭い部屋が広く見える。

12-35mm/F2.8は値は張るがそれだけの価値があるし、7mm広角は面白い。7mm広角レンズは写真でもそうだが、歩きながら動画撮影すると臨場感が増して面白い映像が撮れる。
偏見は無いつもりだが、どうもレンズはパナソニックよりになってしまう。
次は望遠レンズの35-100/F2.8を紹介する。 

その9(望遠レンズ LUMIX 35-100mm/F2.8)へ

2013年3月11日月曜日

OM-D E-M5 その7 (LUMIX 20mm/F1.7 vs 12-35mm/F2.8)

前回は「OM-D E-M5 その6(単焦点レンズLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.)」で単焦点レンズについて記載したが、今回はその4で紹介した標準ズームレンズLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8と単焦点レンズLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.の実際の写真でその違いを検証する。
下記は単焦点レンズで20mm F1.8 1/80 ISO250 OM-Dで撮影した写真
いい感じで背景がボケてくれてる。机の鏡面も綺麗に映っている。
そして下記がズームレンズで20mm F2.8 1/60 ISO500 OM-Dで撮影した写真
若干だが単焦点の方がボケてるかも知れないという程度。見る人が見れば違うのかもしれないが、思っていた以上に差は無い 。今度は違う写真で比較。
下記は単焦点レンズで20mm F1.7 1/100 ISO250 OM-Dで撮影
  下記がズームレンズで20mm F2.8 0.016667 ISO320 OM-Dで撮影

F1.7の方がやはり若干ボケ量が多い。中間地点の哺乳瓶を比較するとF2.8は文字っぽいのが確認できるし、冷蔵庫の斜め上の時計の文字盤がグラデーションになっているのがかろうじてわかるが、F1.7は輪郭自体がぼやけてる。
この為に投資するかどうか。単焦点レンズを持ち歩き、その幾度レンズ交換するかどうか。判断基準は人それぞれだが私は12-35mmで事足りる。
パナソニック恐らくLeicaから発売予定の42.5mm/F1.2に期待する。
次はLUMIX 12-35mm/F2.8と7-14mm/F4.0とどれだけ違うのか、実際の写真で比較してみたいと思う。

その8(LUMIX 12-35mm/F2.8 vs 7-14mm/F4.0)へ

OM-D E-M5 その6(単焦点レンズLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.)

前回は「OM-D E-M5 その5(広角レンズLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.)」で広角レンズについて記載したが、今回は単焦点レンズで評価の高いLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.を紹介する。
パンケーキレンズと言われる平べったいレンズで、決まった画角をとらえることに機能を絞り、F1.7という明るさでいい具合に背景をボカすことが出来る評判の良いレンズだ。
さらには実売価格が30000円程度でコストパフォーマンスに優れ、レンズ自体がとても薄くて軽い。
私はこのレンズは前から気に入っており、室内での撮影はほとんどこれを使っていた。レンズフードを着用しないとOM-Dでは平べったすぎてバランスが悪くなるほどだ。
ちなみに装着しているのはエツミ インナーメタルフード46mmという商品で、安いけれども悪くない。
 難点はAFがやや遅く、音がうるさいという点だ。写真撮影時には問題ないが、動画の時にはジージーと音が入り込んでしまう程で気になってしまう。また動画中はAFが安定せず遅さも合間ってまともに使えない。
OM-Dの単焦点レンズ選びは正直とても迷う。LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPHという値段は張るが、同じLUMIXからLEICA名義のF1.4という明るさとボケを実現するレンズもあれば、オリンパスからもM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 や17mmのレンズも出ている。
オリンパスはなぜかシルバーしか色が無い。LEICAの25mm/F1.4は買う寸前まで行ったのだが、中古カメラ屋でOM-D E-M5に装着して確かめたところ20mm/F1.7のAF音とは別の音の問題があり、ジッジッジとレンズがセンサーへの絞りを自動制御しているらしくうるさいのだ。どうやら調べてみると機種との相性もあるらしく、OM-Dとあまり相性が合わないのか。20mm/F1.7や25mm/F1.4共に言えるがこれらのレンズを購入する場合は必ず試用すべきである。
現在は結局ほとんど単焦点レンズを利用しなくなってしまった。なぜならその4で紹介したズームレンズであるLUMIX 12-35 F2.8で事足りてしまうからだ。
次はLUMIX 12-35mm/F2.8と20mm/F1.7とどれだけ違うのか、実際の写真で比較してみたいと思う。

その7(LUMIX 20mm/F1.7 vs 12-35mm/F2.8)へ

2013年3月10日日曜日

OM-D E-M5 その5(広角レンズLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH)

前回は「OM-D E-M5 その4(標準ズームレンズLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8)」で標準レンズ以外で私が使用しているレンズについて記載したが、今回は他ではあまり紹介記事が少ないけれども、交換レンズの醍醐味を味わえる写真撮影を可能とするLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPHという広角レンズを紹介したい。

7mm(35mm判換算 14mm)という広角はコンパクトデジタルカメラやiPhoneカメラでは絶対に出せない絵が撮れ、特には高い、大きい建造物で迫力ある写真を撮りたい時に威力を発揮する。また広角レンズならではの歪みや奥行き感を表現することができる。広角レンズは風景を撮影しても幻想的な表現になり、私は旅行時にも必ず持参する 。 これだけの広角レンズをこんな小ささと重さ(300g)で実現できるのもマイクロフォーサーズの大きな利点であり、カメラと一緒に持ち運びしても苦にならない。
オリンパスからも9-18mmの広角レンズが発売されているが、広角を目的に結構な費用を掛けてレンズを購入する訳で、2mm (35mm判換算 4mm)の差は大きいと考える。スカイツリーや渋谷ヒカリエを撮影してみたが余裕で納まった。
左の写真は渋谷の246の首都高3号線下の陸橋から撮影したのだが、首都高の曲線がいい感じの迫力が出せてる。広角レンズならではの奥行き感と曲線美である。
私はカメラに関して歴も浅く、専門的な知識も無い初級者レベルだが、それなりの写真がカメラとレンズの力だけで撮ることができた。
 最後にOM-D E-M5との相性ですが、サイズ的にもしっくりはまる。OM-D E-M5の色はブラックにしたおかげだろう。
ちなみにマイクロフォーサーズ機とレンズのマッチングシュミレーションができるWebサービスが提供されているので、参考にリンクを載せておく。
http://www.four-thirds.org/jp/special/matching.html 
次は単焦点レンズについて紹介したい。 

その6(単焦点レンズLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH

 

OM-D E-M5 その4(標準ズームレンズLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8)

前回は「OM-D E-M5 その3(HLD-6バッテリーホルダ)」でグリップとその特徴、サードパーティ製品の比較について記載したが、今回は現在1番使用頻度の高いレンズである標準ズームレンズを紹介する。

OM-D E-M5にはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZという標準ズームレンズがセットで販売されている。もちろんボディー単体でも購入可能で、実売の価格差は1〜2万円程度しかない。
このレンズは電動ズームと手動ズームがワンタッチで切り替え、マクロ撮影も可能。12-50mmまで撮影可能で、防塵防滴対応でコストパフォーマンスに優れておりお薦めできる。OM-D E-M5の為に作られたと言っても過言ではなく、カメラとマッチングのよい外観であり、設計上もボタン操作の連携もある。初めてミラーレス機でこのカメラを購入する方はレンズセットを選択すべきと考える。

しかし私はボディーのみの購入で、PanasonicのLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8を利用している。理由はLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8を持っていたからである。これは2013年3月現在で実売でも8万円近いハイエンドレンズであり、防塵防滴対応で、電動ズームはついていないが12-35mmをF2.8という明るさを通しで利用できる。コンパクトデジタルカメラとの違いを出せる背景をぼかした撮影なども、この明るさであれば結構行ける。またAFの速さと正確さ、静寂性は文句無しである。
電動ズームは私もPanasonicの他のレンズで所有していたことがあるが、重宝する利用シーンがほとんどなかった。写真撮影で電動ズームの必要性は基本的には無いと考えている。動画撮影中のズームがスムーズという点くらいであろうが、動画撮影は頻繁には行わないし、ズームを利用した動画撮影もほとんどやらない。
肝心のカメラとレンズの付けた外観や相性も私の利用している限りは抜群である。付けた感じはOM-D E-M5に合わせたかのようにしっくりくる。バッテリホルダとの相性もとても良い。その画質の違いは標準レンズを所有していないので、ITMedia記事を参考にしてもらいたい。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1207/10/news038.html
次は広角レンズについてレポートする。

その5(広角レンズLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH)へ

OM-D E-M5 その3(HLD-6バッテリーホルダ)

前回は「OM-D E-M5 その2(Eye-Fi)」で利用SDカードの特徴と競合製品の比較について記載したが、今回はOM-D E-M5の純正オプション製品であるバッテリーグリップHLD-6について記載する。

OM-D E-M5というカメラのデザインは往年のOMシリーズを意識したレトロなデザインで悪くないが、一つ難点があって持ちづらい。
他の最新機種と比較して例えばPanasonicのGH3を持ってみれば、持った瞬間その差は歴然とした違いとして実感できる。ミラーレス一眼でいくらコンパクトになっても持ちづらいというのは結構な短所である。
その差はどこにあるのかは至って単純で右手グリップの違いにつきる。最新のデジタル一眼レフカメラは右手グリップ部分が突起しており、シャッターボタンもその突起した上についていて、右手片手でさっとカメラを取り出して、左手でレンズを支えて撮影することができる。要はOM-D E-M5ではこれがやりづらい。

ただしこれはお金で解決できる。純正オプション製品のHLD-6を購入するか、サードパーティ製品であるユーエヌ「オリンパスOM-D E-M5専用グリップブラケット」(UNX-9120)を購入するかのいずれかである。

この二つの製品の違いは大きく2つある。


①価格
純正オプション製品HLD-6 定価36000円  実売25000円程度
ユーエヌ OM-D E-M5専用グリップブラケット 定価9800円 実売9000円程度
はっきり言って純正オプションはボッタクリ価格と言っても過言でない。

②機能
純正オプション製品は右手で操作可能なダイヤルとシャッターボタンがついており、ここから操作が可能である。また右手グリップだけでなく、下へバッテリーを格納して左手グリップを強化するもう一つのホルダも付属される。ただ私は下のバッテリーホルダは利用したことが無い。要らないだろうこれは。これ要らないから安くして欲しいと思っているのが大多数であろう。
サードパーティ ユーエヌはグリップブラケットを付けた状態のまま充電池の交換が可能である。というか純正オプションなぜこの機能をつけていないのかと購入者の誰もが突っ込むところであろう。

結果とても迷って実物も触って純正のHLD-6を選んだ。やはりボタンとダイヤルの位置は重要である。グリップだけ付けて持ちやすくなっても、右手人差し指をのばしてシャッターを押したりダイヤルしたりするは頂けない。
HLD-6は純正だけあって、絶妙な位置に配置されており持ったときのフィット間とシャッターを押すときの納まりに異論は無い。やはり問題は価格だ。私はヤフーオークションで中古で購入した。
下記は参考までに純正のHLD-6を付けた時と付けていない時の写真。
この微妙な右手グリップの差が大きな違いを生み出しますが、いかんせん高すぎる。
次からは使用レンズについてレポートをしていきたいと思う。

その4(標準ズームレンズLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8)へ

OM-D E-M5 その2(Eye-Fi/pqi air card)

前回「OLYMPUS OM-D E-M5 その1(カメラ本体)」はマイクロフォーサーズと私の所有するOLYMPUS OM-D E-M5というカメラの概要紹介だったが、今回は利用しているEye-FiというSDカードを紹介する。

①Eye-Fiが必要な理由
SDカードにWiFi機能が搭載されていて、カメラで撮影した写真をPCやiPadに転送することが出来るという代物だ。
大抵の方もそうかと思うが、私は撮った写真はPCに保存する。PCに保存する時にはSDカードをカメラから取り出して、PCに差しこんでデータ転送する。これをWiFi無線で飛ばしたいとは思っていない。無線では転送速度も遅いし大体そこまで面倒な作業ではない。
必要性を感じるのはiPhoneやiPadへの転送の時で、PCを経由して所定のフォルダへ写真を選んでコピーして同期しないとiPadに転送できない。iPadの画面で旅先で家族で一日の写真を振り返ったり、気に入った写真を iPhoneで振り返ったりなど、私の利用シーンではiPhoneやiPadへ手軽に転送できる事は必須要件だ。
Eye- Fiには撮った写真を全て設定したPCやiPadに転送するという機能もあるが、たくさんの撮った写真から不必要なデータはカメラで確認して消し、残しておく写真だけ選ぶという使い方をしている人に撮っては不要な機能であり、カメラ電池を消費しPCやiPad上で後から失敗写真を消さなければならないという手間の方がむしろ面倒くさいことになる。

②Eye-Fiを選んだ理由
これを実現するにはEye-Fi以外の競合製品にpqi air cardがある。
実は私はpqi air cardを以前利用していた。①で述べた通り、Eye-Fiには不必要な機能も含まれ、SDカード書き込みスピードClass10のモデルが出ておらず割高だった。
それと比べてpqi air cardは機能はWiFiで写真データを転送するだけに特化しており、SDカードアダプタなのでClass10のMicroSDカードを利用すれば、Eye-Fiよりも安価でClass10で32GBという環境でやりたいことが実現出来る。
現 在はEye-FiもClass10で16GBのモデルが出ているが、pqi air cardの方が割安である事には変わらない。ではなぜEye-Fiを選んだかというと単純な理由でして私の所有するOM-D E-M5がpqi air cardに対応していなかったのだ。そしてEye-Fiには対応していた。

③Eye-Fiとpqi air cardの機能差
正直渋々pqi air cardを手放しEye-Fiを購入した訳だが、利用してみるとただiPadに転送するだけという使い方でも機能差が二つある事が分かった。幸いEye-Fiにあってpqi air cardに無い機能である。

●機能差その一   WiFiのOn/Off
Eye- FiにはOM-D E-M5のカメラ側のメニューにOn/Offの機能がついている。pqi air cardはカメラの電源を入れると常にWiFiがOnになる。つまりはpqi air cardを常にカメラの電池を消費していることになる。iPadへデータ転送が必要なタイミングは一ヶ月で何回かしかない。電池は時には死活問題になる事もあり、やはりこの機能はあってしかるべきであろう。

訂正:WiFiのOn/Offスイッチはpqi air cardにもありました。内蔵されている画像データをカメラから消すことで出来るようです。

●機能差その二   動画の転送
pqi air cardは写真しか転送できない。Eye-Fiは出来る。そこまで動画の撮影はしないが、時には動画を撮影するし、友人や祖母祖父などと共に見たい時もある。この機能もあってうれしい機能だ。


次回はOLYMPUS OM-D E-M5オプション製品であるバッテリーホルダHLD-6についてレポートする。

OM-D E-M5 その1(カメラ本体)

マイクロフォーサーズとはミラーレスカメラ専用にPanasonicとOLYMPUSが策定したカメラの交換式レンズ規格であり、長所と短所はここで述べるつもりは無いが、価格、大きさ、機能というバランスに優れ、近年のミラーレス一眼ブームを牽引している。詳細はWikipedia参照
ミラーレス一眼レフカメラはコンパクトデジタルカメラや携帯、スマートフォンカメラで満足できないけど、フルサイズデジタル一眼レフカメラに十万円以上投資して、1kg以上の大きくて重いカメラを持ち歩くには抵抗がある人には最適なカメラである。
私も二人目の子供が生まれ、姉妹のもっといい写真を残したいと思ったことがきっかけで昨年から使い始めた。


私の利用しているカメラは2012年3月に発売されたOLYMPUSのミラーレス一眼のハイエンド機で、OM-D E-M5というカメラだ。詳細はメーカーページ参照
 特徴はコンパクトで、5軸手振れ補正がボディに組み込まれており、防塵防滴対応でEVFといわれるファインダでの撮影が可能。1600万画素で、液晶パネルも可動式。そしてOLYMPUSのフィルム時代からのOMシリーズの復活モデルとしてレトロなデザインでメーカーも力を入れて投入され、国内外でも評価が高い機種である。
書き出すといろいろあるが、私がここはと思っているポイントは下記3つある。
①コンパクト
パナソニックもGH3というハイエンド機がありますが、これに比べると大きくて重い。
そもそもミラーレスを使っているのはフルサイズ一眼レフには性能は届かないけど、小さくて、軽いという利便性から選択しているので、ミラーレスカメ本体が性能を求めて大きくて重くなっていくというは本末転倒であり、やはりコンパクトであることは重要。
②手振れ補正
パナソニックは本体には手振れ補正機能が無い代わりにレンズについている。ただすべてのレンズについている訳ではない。
オリンパスはレンズに手振れ補正機能が無い代わりに本体についている。ただすべての機種についている訳ではない。
私はパナソニックのミラーレス機と手振れ補正機能レンズの組み合わせで使用した時期もある。やはりオリンパスOM-D E-M5カメラ本体についている5軸手振れ補正機能は強力である。ちなみにアマチュアカメラマンの撮影ミスの内、7割近くは手振れと言われているそうだ。
また、この二社のレンズは冒頭にも書いた通りマイクロフォーサーズという統一規格の為、どちらのレンズでも使える。そうなるとオリンパスの手振れ補正機能付きボディを持っておけば、レンズ側に手振れ機能があろうがなかろうがどちらでも問題なく、今やこの二社以外にもマイクロフォーサーズレンズに賛同する会社が10社以上に増えており、レンズ交換式カメラの醍醐味の一つであるレンズ選びにも選択の幅が広がる。
③防塵防滴対応
家族写真だけでなく、旅行にも持っていきたいし、海や雪山でも使用したいと考えているので、水分やホコリに弱い精密機器である高価なカメラで、私の利用シーンを考慮すると、この機能は欲しい。

次回はこのOM-D E-M5本体以外について記載したいと思う。

その2(Eye-Fi)へ